資金のやりくり 4
支払手形を振り出す場合には、発生日付別の総勘定元帳だけでなく、決済日順に支払手形記入帳を造って記録していくことが必要です。
こうして会計によって正しく記入し、管理に役立つ記録が行われるよう、十分配慮していく必要があります。
正しい会計帳簿を備えて、正しい会計処理をするために、けっして難しい帳簿を備えなければならないわけではありません。
やはり会社の規模に不釣合いな会計組織をつくって、たくさんの人手と費用をかけることはムダです。
小さな会社で、さほど複雑な取り引きもないのに、帳簿だけを完全に備えて、非常に複雑な処理をして、相当の人手と費用をムダにしながら、これを計数管理だなどと考えているところもあります。
しかし、これは大変な間違いだといえます。
帳簿は会社の実体を明らかにし、必要な数字資料が得られればそれで十分なのであって、それ以上のものは必要ないのです。
近頃は、いろいろと便利な帳簿が研究されています。
たとえば、簡易帳簿とか能率帳簿、あるいは帳簿なしの簿記などいろいろな方法が発表されていますし、また中小企業庁発表の「中小企業簿記要領」なども略式簿記の一種とみることができます。
また、帳簿にしても多桁式の簡単な帳簿もあれば、ワン・ライティングといって、複写式の伝票によって、仕訳の際に数枚の伝票を切ってしまい、その1枚は仕訳伝票として使い、残りは、納品書や請求書、あるいは領収証にも利用したり、また科目別にこの伝票を綴り合わせて元帳の代用にしたりする方法も研究されています。
したがって、あまりたくさんの帳簿を備えたり、教科書通りの複雑な転記などによって、ムダな手数をかけないよう、自分の会社の規模や取引きの特徴にちょうど合うような帳簿様式や勘定組織を工夫して採用する必要があります。
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